現存する「スコットランド最古のウイスキー蒸溜所」
グレンタレット蒸溜所は1775年、「ジョン&ヒュードラモンド」により、パースシャーの田園地帯に創業されました。もともとはホッシュ蒸溜所と言う名前でしたが、1875年に現在の名称へと変更。禁酒法の時代に一度閉鎖されましたが、1960年代にウイスキー愛好家である「ジェームズ フェアリー」により再稼働しました。同蒸溜所はスコットランドで現在稼働しているウイスキー蒸溜所の中では最古の蒸溜所とされており、各ボトルには「Scotland’s Oldest Working Distillery」の文字が刻まれています。
かつてはブレンデッドウイスキーへの原酒供給がメインであり、シングルモルトのボトリングは非常に稀でしたが、2015年に現在のシリーズが発売されました。2018年にはクリスタルメーカーのラリック社へとオーナーが変更しており、これからの更なる発展が期待されています。
職人による手作業も多く残された長年の伝統を守る製法で、各工程はゆっくりと時間をかけて行われており、非常にフルーティーな酒質が特徴です。
世界で最も有名なウイスキーキャット「タウザー」
その生涯で28,899匹のネズミを捕獲したとして、ギネス記録にも認定されているウイスキーキャット「タウザー」。原料となる大麦を害獣から守るため、蒸溜所で猫が飼われていることは珍しくありません。そのため「良いウイスキー蒸溜所には必ず猫がいる」と言われています。蒸溜所内には今でも世界で最も有名なウイスキーキャットとして、彼女の銅像が建てられています。